パラアスリートの性格
先日、ブラインドサッカー日本代表キャプテンの川村怜選手に誘われ、パラバドミントンの豊田まみ子選手、畠山洋平選手と食事に行かせていただいた。
ブラインドサッカーの川村選手とはたしか3年〜4年ほど前から、豊田選手と畠山選手には昨年から親交がある。
豊田選手との初対面時の写真
食事中にもかかわらず悪い癖だなぁと反省することが多いが、選手たちと話す時は「パラアスリートを伝える一歩先の何か」を探すために、楽しい場でもつい本気の質問を投げてしまう。
今回の私の疑問はこれだった。
「クールの先にあるもの」
この疑問は1年前から考え続けている。パラアスリートは確かにかっこいい。そして、そのかっこよさに惹かれパラスポーツに興味を持つ人もいるだろう。でも、かっこいい&すごい以外に、伝える方法がきっとあるはずだ。より深く、パラスポーツの競技としての魅力、アスリートたちの人間性を知ってもらえるような伝え方。
電車に乗っている時も、歩いている時、ここしばらくもんもんと考えている疑問だった。
そこで、川村選手、豊田選手、畠山選手の3人に「自分の何にフォーカスされることが嬉しいか?」聞いてみた。
それぞれ驚くほどに違う答えだった。
川村選手は、競技者としてサッカーの技術。
豊田選手は、ライフスタイル。
畠山選手は、これまでの人生、パーソナル、アイデンティティ。
「なるほど、当たり前にみんな性格も違うし、注目されたい部分も違う。それをアスリート=クールにまとめようとしていることが違和感だったのだ。」一つの答えが出た。
そう、選手たちはひとりひとり違う。
私たちみんなひとりひとり違う。
それなのに、足並みを揃えようとしてしまう囲いは、不自然さや違和感を感じる事もある。
伝えるプロの力は、尊敬する。
手法としての見せ方が存在していることも知っている。
だが、目先のことにとらわれず、情報を発信する側の人間として、豊かな未来を想像し創造することを忘れてはいけない。2020まで時間が無い、でも皆で力を合わせればできることだってある。
「多様性を認めよう」という言葉が少し古くなってきている気もするが(交わる社会の雰囲気が増えた証かと)、伝える側の多様さは探求し続けなければならない。想いが明確になった夜だった。
Yuri Motoyama
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